ニューヨークで起こっている、そしてNYを起点に全米に広がっている現在のデモの動きについて
皆様にシェアさせてください。
日本でTV等でどのように報道されているかわかりませんが、主張がはっきり明確なデモでないだけに
なかなかわかりにくいかと思います。
私の住んでいる自宅から、徒歩5分のところにあるウォール街。ここを占拠しよう!という動きで、なんととうとう1万人のデモが行われました。
目の鼻の先で何かが変わろうという莫大なエネルギーの渦が感じます。
具体的な数字や要求内容を提示したデモより、大衆が何らかの不安にかりたたれて漠然としたみたされない気持ちをもって集まるデモの方が、歴史的には、結果として大きな時代の変化を生んでいわれていますが、いったいニューヨークを起点にアメリカはこれから変わっていくのでしょうか?
Occupy Wall Street(ウォール街占拠デモ)で、「税金で救済された金融界」や「不況にも関わらず儲けている富裕層」に対する批難デモと言われていますが、何を主張しているのでなく、漠然とした富裕層に対する不満、現在の経済状況に対する不満がデモになってあらわれてきたもの。
このWe are the 99% というのは、リーマン・ショック後に大手金融機関(1%のお金持ち)は政府支援で助けられたにも関わらず、我々、無名の富豪でもない99%の一般市民は、政府から救われていない!というメッセージです。
自宅近くなので、どうしても近くを通らざるおえない道から聞こえてくる
“Occupy Wall Street! All day! All week! Occupy Wall Street! All day! All week!” というかけ声。
先日のブログで、700名の逮捕者が出たという話をしましたが、その後、この団体は、警察に誘導されたとして
罠をしかけたNYPD(New York Police Department)を訴える、そしてNYPDはこの団体を訴え返すという泥沼化
とくに、これと言った主張や、明確なリーダーがいないため、日頃、政府や現在のアメリカの経済状況に不満を持っている人達が共感出来ると、さまざまな労働組合やマイケル・ムーア監督なども支援表明をしデモが急拡大し、1万人、さらには全米の各地に飛び火しているのです。
上の写真を見ると、これが数日前に撮影されたニューヨークのウォール街?と思ってしまいます。
まるで、1960年代の平和運動を唱えるヒッピーたちのよう。
今回はストライキや、暴動などでなく、ニューヨークに住んでいたり、ここで働いている我々の生活には直接的な支障のない平和的なデモ。
ただ、全く終息の目途のたたない全世界に広がる金融不安、このOccupy Wall Streetに賛同する人たちの支援の増大、ワシントンDCなど他の地域にも拡散するこのムーブメント、一体アメリカにどんな影響を与えるのか目が離せません。
世界が少しずつ変わろうとしているエネルギーをニューヨークという土地で受けながら、今日も頑張ります。